今回の記事は英語の偏差値が40程度の受験生に贈る。
まず、大前提としてだが英語の偏差値が35~40程度の受験生は、「中学英語」から基礎が身についていない可能性が高い。
「何をそんな馬鹿な?もう高校3年生だぞ!」
と思われるかもしれないが、中学生レベルの現在完了、受動態、分詞、関係代名詞などなど、なかなか骨の折れる問題も満載だ。
特に分詞や関係代名詞の問題では、
分詞の形容詞的用法の並び替えや、関係代名詞の文を2つの文に書き換えることなどは
偏差値35~40レベルの学生には難しいかもしれない。
そこで、最も効率の良い英語の偏差値の上げ方を紹介しよう。
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それは、最初に英単語&熟語をすべて覚えてしまうことだ。
大事なことなのでもう一度言う。
最初に英単語&熟語をすべて覚えてしまうのだ。
最初に英単語を覚えてしまう理由。
あのホリエモンも東大の大学受験の勉強を始める時に、まずは英単語からすべて覚えたそうだ。
そのことをホリエモンも2009年のブログ記事に記載している。
【以下抜粋】
つまり、東大受験は英語がキーポイントなんです。まあ、東大に限った話じゃないけど。で、英語の勉強法なんですが、ずばり単語の暗記です。単語さえ読めれば文脈を想像できますからね。文法なんてクソ食らえです。スラングや慣用句をあまり話さないので、話すほうはアレですが、いまでも聞くほうはなんとかなります。まあ、結構役に立ってるなあと。
単語の暗記といっても、生半可な暗記でなく、用例や派生語をページごと覚えるのです。200ページくらいあった単語帳を1日見開き2ページ。100日の計画でしたが、実際は前倒しして70日くらいで達成しました。最後は丸暗記してるので、最初っから最後まで閉じたまま、そらんじていました。これくらいなら気合入れれば誰でもできると思います。
【ここまで】
文法なんてクソ食らえには、賛同しかねる部分があるが
英単語の暗記さえしてしまえば、
文法の理解
構文の理解
長文の理解
英作文の理解
が、各段に深まるのだ。
ハッキリ言おう。君は単語と熟語がわかららないから、英文法をしてもわけがわからないし、だから構文も頭に入らない。ましてや長文なんて呪文のように思えるわけだ。
高校生の英文法を最初からやり直そうと思い、SVOの5文型を勉強し始めても、形容詞なのか名詞なのか、そもそもこの単語の意味はなんなのか?
と躓き、アレルギー反応を起こすのだ。
だから、まずは英単語と熟語を徹底して覚える。
これが最大の近道で、今後の勉強すべてが色鮮やかなものになってくる。
土台作りにフォーカスしよう。英語が苦手!と感じているうちはまだまだ語彙力が足らない証拠だ。
英単語の暗記方法
英単語にも効率の良い覚え方がある。
多くの受験生の失敗は、覚えても覚えても抜けていってしまうことだ。
これは人間の記憶のメカニズムを理解していないばかりに犯してしまうミスなのだ。
余談になるが、要領の良い勉強のできる人間とは、
「覚えても忘れてしまう。」
↓
「どうしよう?」
↓
「このペースで復習内容を盛り込んでみよう」
↓
「もっと改善しよう」
この思考のプロセスがあるのだ。天才は改善ができるから天才であって、指数関数的に学力が伸びていくのである。
凡人はどうしたらいいのか?努力とノウハウだ。安心してほしい。
まず記憶のメカニズムは以下のとおりだ。
出所:記憶のメカニズム
まどろっこしく説明してもしょうがないので、簡潔に話す。
覚えた!と思っても、脳に蓄積されるのは1時間~1ヶ月程度なのだ。
しかも、英単語という人間の興味もない、生存にも関係の無い記号のようなものは1時間ももっていれば良い方だと私は思っている。
というのも、私が現役の大学受験生だった頃に、英単語を暗記しても2~3時間もしたら綺麗サッパリ忘れてしまっていたから。
脳の構造に戻ろう。
海馬に蓄積された中期記憶は、短期間のうちに何度もアクセスされたものを「重要である」と認識する。
つまり、
英単語の暗記をする
↓
2~3時間以内に復習
↓
2~3時間以内に復習
↓
2~3時間以内に復習
↓
翌日に復習
↓
翌々日に復習
↓
1週間後に復習
↓
1ヶ月後に復習
このように、予定を組んで暗記をすれば、英単語は必ず覚えられるわけだ。
私は大学受験の時に、このように何度も繰り返す英単語の暗記法を習得し、大学で英文科に進学してからは、
TOEIC英単語4000とTOEFL英単語5000を1年間で完璧に暗記した。
人間の記憶のメカニズムを理解しよう!いくら覚えても忘れてしまうんだから、問題は忘れないようにすることなわけだから。
この記憶のメカニズムを理解しながら、英単語を暗記するには以下の単語帳がオススメだ。
■英単語ターゲット1900 フラッシュカード版
紙ベースのターゲットを使っている受験生がほとんどだが、私はフラッシュカード型をオススメしたい。
自宅でリングに50ほど、刺しておいて移動中にても1日に4~5回繰り返せばいいのだから、これほど楽なことはないだろう。
翌日はには覚えて単語だけ抜き去ってしまえばいい。
そのように繰り返していけば、
「すでに覚えた単語」「まだ覚えていない単語」
に分類することができ、
「すでに覚えた単語」も5日に1度。など決めて定期的に復習をすればいいのだ。
これで、何度も何度も反復して暗記することができる。
わざわざ、2日後に復習・・・5日後に復習・・・1週間後に復習・・・1ヶ月後に復習・・・としなくても、「すでに覚えて単語群」を定期的に暗記し直せば良いわけだ。
紙ベースだと、「覚えきれていない単語」を見つけ出すのにも時間と労力がかかる。
それを解決してくれるのがこのフラッシュカードなわけだ。
さらにメリットとなるのは、カタカナがついていることだ。
人間は「重要でない」と脳が認識したものは覚えることができない。読み方のわからない英単語など記号にしか脳は判断しないので、読めないと駄目なのだ。
フラッシュカードにはカタカナがついているので、「関連付け」を行うことができる。
それでも 紙ベースも併用する。
■ 英単語ターゲット1900
紙ベースの英単語ターゲットにもメリットはある。
それは、「派生語」と「例文」だ。ホリエモンが言うように、単語だけ覚えても駄目。
~生半可な暗記ではなく用例や派生語をページごと覚える~
と述べられているように、まずは、派生語。次に用例。
フラッシュカードでターゲットを覚えきった君なら、そんなに難しくないから派生語も完璧にしてほしい。
例えば、succeedという英単語がある。
succeed
1、成功する。
2、引き継ぐ。
それぞれの意味で、名詞形が
success 成功
succession 連続
と変わってくるのだ。このように動詞形、名詞形、形容詞形、副詞形と、所謂語形変化までしっかりと暗記してほしい。
そしてここからは鬼の修行になるので、根性のある人、暗記が好きな人だけで良いと思うが、
右の例文もすべて和訳(できれば英訳)もできるようにする。
ホリエモンが言うように、1日2ページなどと決めてシステマチックに覚えるといいだろう。
英熟語もまったく同じことが言えるので、同じように挑戦してほしい。
最初の1~2ヶ月程度は、文法・構文・長文などは一切やらずに英単語&熟語、派生語、例文の暗記に全精力を注いでかまらない。
2ヶ月後には恐ろしいほど、早く他の単元の学習が捗るだろう。
カード版と紙ベース版、二つの目的を理解しよう。平行して暗記できれば最高だ。
まとめ
兎にも角にもまずは英単語&熟語。
しかし、生半可な暗記では駄目だ。派生語から用例・例文まですべて暗記するつもりで取り組む。
勉強を始めて最初の1~2ヶ月はこの暗記だけに全精力を注いでよい。
豊富な語彙力をもって文法・長文に臨めば、景色が変わってくるだろう。
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