私のところによく寄せられる不安や悩みの中に、
「一問一答が覚えられない!」
「一問一答を覚えても過去問が解けない!」
といったものがある。
残念なお知らせだが、一問一答を覚えるだけではMARCHの問題で9割以上を取るのは難しいだろう。
何故なら、
「以下の出来事を並び替えた時に、○番目にくる出来事を選べ」
「下線の出来事が起きた理由として、間違っているものを選べ」
「○○について述べた文として、正しいものを選べ」
といった、出題形式の問題が出るからだ。
このあたりは、日本史Bの教科書を隅々まで理解したり、資料集を読み込むことによって解消できることだが、現役受験生にそこまで取り組む余裕はないだろう。
その解消法については、後述するが今回は日本史B一問一答集を丸暗記することで何点くらい取れるのか?を検証したいと思う。
一問一答を完璧に暗記して何点取れる?
大学の出題形式、学部によって大きく異なるので一概には言えないが、
ここでは出題形式が堅実(この意味では市販の問題集に出ている内容に近しい)明治大学の文学部について検証したいと思う。
前提条件として、このブログでもおすすめしている一問一答を再度紹介したい。
日本史では以下の2冊はマストアイテムだ。
■一問一答日本史Bターゲット4000
■日本史史料問題一問一答
さて、明治大学の文学部の問題に話を戻そう。
2014年の文学部の問題を検証してみよう。
大問1 10問
大問2 9問
大問3 10問
大問4 10問
大問5 10問
合計49問
ここでは、ざっくり1問、約2点として考えることにしよう。
さて、私の主観と、問題の形式を鑑みて単純に用語を覚えていれば、解ける問題とそうでない問題で分けて分類してみた。
一問一答を覚えていれば、解ける問題は以下の通りだ。
大問1 3問
大問2 10問
大問3 8問
大問4 10問
大問5 3問
合計34問
漢字で書きとりなど、記述問題も含まれるが、あくまで私の主観で「一問一答を完璧に暗記していれば、解答できるか?」の基準で考えている。
明治の文学部の問題は比較的、用語を答えさせる問題が出題されるので、合計34問答えられることになる。
1問、約2点として考えると、68点取れる計算になるわけだ。
明治大学文学部の合格最低点は以下の通りだ。
【一般入試】
文- 日本文 213 / 300
文- 英米文 209 / 300
文- ドイツ文 203 / 300
・・・etc
とざっくり、7割取れれば、合格点なわけだ。
つまり、1問1答を完璧に覚えるだけでは合格点には到達しないことになる。
もちろん問題の内容にもよるし、一問一答集のやり込み度にもよるだろう。
何百周もして、問題も覚えてしまうくらい、やり込んでいれば正誤問題などもスラスラ解けてしまうかもしれない。だから一概には言えないのだが、簡略化して考えてみると上記のような試算になる。
つまり、一概には言えないが一問一答集を完璧に覚えて大体7割くらいまで押し上げることが可能なわけだ。
これを多いと取られるか少ないととらえるかは君次第なわけだが、
私からしたらたった2冊の問題集を覚えただけでMARCHレベルの合格最低点に手が届くと考えたら決して軽視できない内容だと思う。
では、MARCH日本史で9割を目指すためには?
結論から言うと、実戦形式の問題を解きまくるしか方法はない!
逆に言えば、実戦形式の問題を解きまくれば、9割を目指せるというわけだ!!
現役生で時間が無い生徒は、10月くらいから。
夏休み中に一問一答をほぼ覚えてきてしまった生徒は9月から、バリバリ実践的な問題を解いてみてほしい。
以前も紹介したが、問題集は2冊で構わない。
■日本史B日本史問題集
効率の良い使い方としては、まず解いてみる。そして間違えた問題、わからなかった問題に×をつけておいて、
解答を見ながら徹底的に暗記していくことだ。
■日本史史料問題集
この問題集に取り組む時のポイントだが、
①用語集
②資料集
を開いて、自分のわからなかったところに関しては、用語集&資料集を熟読しながら解き進めて行って欲しい。
時間的な余裕がある場合
もし一問一答も完璧!問題集も2~3周して完璧!
という場合は、仕上げとして正誤問題集にも取り組んで欲しい。
山川の正誤問題集はレベル的に決して簡単ではないが、細かい事項を理解するためには非常にオススメな1冊だ。
力試しのつもりでどんどん解いていって、用語集&資料集を再度読み込んでいって欲しい。
これら上記の問題に取り組んでいる時でも、一問一答は毎日ペースを決めて取り組むようにしよう。
これでMARCHの問題であれば、9割はコンスタントに取れるようになるはずだ。
まとめ
一問一答を完璧に覚えて、やっと7割が取れる。
実践的な問題集をバシバシ解いていって、MARCHで9割以上取れるようにしよう。
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