さて、大学入試英語の最重要課題に入るとしよう。
今まで、①英単語&熟語の暗記、②文法&構文の修得、を着実にこなしてきた君ならこれからの長文読解でメキメキ英語力がつくはずだ。
3ヶ月後には、英語を日本語に直す必要もなく、
英語を読んで直接脳に意味が入ってくる
最高の感覚を味わえるはずだ。ハッキリ言って快感になる。
この、「長文読解をスラスラ読む方法」を読む前に以下の2つを熟読してほしい。
1、まずは英単語の暗記だ!
2、長文をやる前に文法&構文を完璧にしよう!
大学入試では、長文ができなければ合格することは絶対にできない。
大学の難易度が高くなればなるほど、抽象的な文章をいかに短い時間で読解し、いかに性格に問題を理解し、回答するか。それが鍵となる。
だから今回の内容は熟読してほしい。
どうすれば長文読解ができるようになるのか?
大学受験をする者だけでなく、教える人間にとっても長文読解ができるようになる方法は永遠のテーマだ。
なぜなら同じ予備校の先生ですらも、長文読解へのアプローチが異なるのだ。
音読を勧める講師
前から読むことを勧める講師
後ろから訳すことを勧める講師
フィーリング重視の講師
英文法重視の講師
と、取っているスタンスと英文へのアプローチがまったく違うのだ。だから生徒達は誰を信じればいいのか困ってしまう。
ひどい場合は、「○○がよい」と言われたらそれに従い、「○○がよい」と言われたらそれに従い、と風見鶏的に手法やスタンスをコロコロ変えてしまう生徒もいる。
前から訳せ!は嘘?
私は、前から訳せ!と教える講師が嫌いだ。
特に学校の先生ほど英文を後ろから訳すことを嫌い、前から英文を「読ませ」ようとする。そこには文科省の「使える英語を教える」という実体の無い机上の空論に従わざるを得ない
悲しい教師の宿命もあるのかもしれないが・・・
そもそも、日本語と英語の文構造がまったく違うのだから後ろから訳さないと意味がつかめるはずはない。
英文をたくさん読んでいき、文構造が頭に入って、初めて前から訳せるようになるのだ。
冒頭にも触れた通り、わざわざ日本語に直さなくても直接脳みそに意味が入ってくる。その感覚を掴むためには順番がある。
それをすっ飛ばして、「前から訳せ!」なんて、こんなバカげた話は無いだろう。
英文読解のファーストステップ
まずは、英文の読み方を理解する必要がある。
そして、当たり前と言えば当たり前なのだが、意外に理解できていない生徒が多いので触れておく。
短文が読めなければ、長文は読めない。
短文がいくつも合わさったのが長文である。
意外にも、この原則が理解できておらず、いきなり長文に取り掛かっては挫折する人が多いのだ。
だから、まずは短文を訳せるようにする。
その短文の訳の仕方を学ぶのに最適な教材はこれだ。
■基礎英文解釈の技術
こちらの問題集は、見開きの左上に例文、見開きの右下に演習問題。の構成になっている。
各単元ごとに、「英文の読み方」が詳しく解説されているので、1単元ずつしっかりと読み方を理解したい。
いくつか単元の目次を紹介しておこう。
1、文の骨格SVを時制でキャッチ!
2、前置詞句は( )に入れて意味を取れ
3、動詞を見たら自・他の区別をつける
4、be動詞の後の名詞・形容詞は補語
5、for/asの後ろのSVが決め手
6、OとCにあるSP関係
7、<V it C to V>のとらえ方
8、<not ~ but …>を見落とすな!
9、相関表現をマークして文の骨格をつかめ
10、従属節は[ ]に入れて構造をつかめ
・
・
・
このように英文の読み方が100題載っている。
例題は3行くらにの文章ですべて、実際の大学入試で使われた文章なので、実用性はかなり高い。
解説自体に、品詞分解や構造分解が書いてあるので、まずは例題を読んで解説をじっくり読んでくれ。
○オススメの使い方
左上の例文を読む。
↓
なんとなくで良いので、日本語に訳してみる。
↓
解説をじっくり読む。
↓
右下の演習文を日本語に訳す。(ノートに訳を書く)
↓
別冊の演習文の訳と照らし合わせ解説を読む。
これを1日、3題ずつやるだけでも1ヶ月とちょっとで100題の読み方がマスターできる。
気を付けて欲しいのは、1度訳して満足せずにに、一度訳した文章は何度も何度も読むことだ。
ド最低でも2~3回は読みたいし、システマチックに予定を組んで、7~10回くらい読めれば
英文が脳に叩き込まれる感覚になるだろう。
結局、受験生ってのは1度読んだだけで満足するから長文読解の力がつかないのだ。
一度読んだ文章を何度も何度も読んで頭に叩き込む。これは苦行なのだから、文句を言わずに読むこと。
早慶上智を目指している生徒
MARCHを確実に受かりたい生徒
は、英文解釈の技術100にも取り組んで欲しい。
■英文解釈の技術100
表紙がそっくりなので気を付けてくれ。表紙を見てもらってもわかるように、難関大レベルの英文解釈だ。
私の感覚的には、早慶レベルの文章をピックアップしている良文ばかりなので是非挑戦してほしい。
9月~11月半ばにかけて2冊をセットで使用できるとなお良いだろう。
長文読解のセカンドステップ
長文読解のファーストステップは、
『文章を文構造を理解して、文法通り正しく読むこと』
『英文を日本語に直すことができるようになること』
であった。
セカンドステップの目標は、
『長文を文構造を理解して、文法通り正しく読むこと』
『流れるように文章を読めるようになること』
である。特に、この2番目に述べた『流れるように文章を読めるようになること』が非常に重要だ。
流れるように文章を読めるようになるには、実は非常に簡単な方法がある。
このステップを挟むだけで2~3ヶ月もするとみるみる英文が読めるようになる。その方法は以下の通りだ。
1、音読
2、リスニング
この2つをやることによって、英文が読めるようになる。
嘘だと思って愚直に実践してほしい。
では、具体的な方法を紹介する。
使用するテキストはコレだ。
■英語長文ハイパートレーニング
超基礎編を紹介しているが、自分のレベルに合わせて選んでほしい。
もし英語に少し自信がある場合は、『センターレベル編』からで十分だろう。
○使い方
まずは時間を計って問題を解く。
↓
全訳&構造分解が載っているので、文の構造を理解する
↓
2~3回読む
↓
英文を目で追いながら、付属のCDでリスニングをする
↓
2~3回聴く
↓
2~3回音読する
以上だ。実に簡単だろう。
このリスニングと音読を繰り返すことによって、英文を左から右に読む訓練ができるのだ。
一度、文構造を理解した文章をリスニング&音読をすることによって、英語からそのまま意味がつかめるような感覚に訓練していく。
余計かもしれないが、これは訓練だ。忘れないでほしい。
簡単にできるようになどならないし、血の滲むような努力をするのが訓練だからな。
誤解しないでほしい。
同様に、英語長文ハイパートレーニングには『センターレベル編』『難関大学編』の問題集があるので、挑戦して欲しい。
12日完成方式になっているのでやる気のある生徒は1ヶ月くらいでこなせる内容だろう。
■センターレベル編
■難関大学編
長文読解のサードステップ
長文読解のセカンドステップは、
『リスニング&音読を2~3回繰り返す』
『英語を左から右に読めるようにする』
ということだった。
サードステップの目的は、
『多読』
この、一言に尽きる。ファーストステップにて『基礎英文解釈の技術』にて英文の読み方を理解し、『ハイパートレーニング』にてリスニング&音読で、英語を左から右に読めるようにした。
最後のステップは、とにかく量をこなして英文のシャワーを浴びる!ということだ。
ファーストステップとセカンドステップをしっかりとこなした受験生であれば、以下の問題集から取り組むのが良いだろう。
■英語長文レベル別問題集
同じ安河内先生の問題集だが、安河内先生の問題集は英文の構造解説がしっかりと書いてあるのでオススメしたい。
レベルは5からがちょうど良いと思うが、もし解いてみて難しいようであればレベル4に戻って進めて欲しい。
これらの問題集の使い方に関しては、時間を気にせずに解いてみてほしい。
多読と言ってもまずはじっくり読んで問題にまで導けるようにして、後に時間を気にしていけばOKだ。
気を付けて欲しいのは
文構造が理解できない英文
日本語に訳せない英文
が出てきたら、解説をじっくり読むようにしよう。
まとめ
英文読解ができるようになるには、ステップを理解する必要がある。
ファーストステップ:基礎英文解釈にて英文の読み方を理解する
セカンドステップ:ハイパートレーニングにてリスニング&音読で英文を左から右に読めるようにする
サードステップ:とにかく多読する
この順をおって、英文に取り組めば無駄な遠回りをせずにスラスラ読めるようになるだろう。
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